現在、日本人の平均閉経年齢は51歳。その前後5年間が一般的に“更年期”と考えられています。
この“更年期”に入ると、卵巣の機能が衰えてきて、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の量が徐々に減り始めます。
ホルモンと自律神経は互いに深く影響し合っているため、エストロゲンの分泌量が減少するとホルモンバランスが乱れ、自律神経のコントロールが上手く働かなくなってしまいます。
また、更年期の女性が直面する生活環境からくるストレスなども影響して、自律神経の失調を中心としたホットフラッシュ(のぼせ・ほてり)、不眠、イライラ、うつ症状といった体調の変化(更年期障害)が現れます。
更年期障害が現れる時期には個人差があり、早い人では閉経になる10年も前からこのような症状が現れる場合もあるといいます。
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【更年期障害に効く食品1】
大豆には、更年期になると減少するエストロゲンのように働く大豆イソフラボンが多く含まれています。
また、体を作る素となる良質なたんぱくが多く、低脂肪で消化吸収がいいので、肉類の代わりに豆腐などの大豆製品を摂ると悪玉コレステロール値を下げて生活習慣病の予防になるそうです。
更年期障害によくある、ホットフラッシュを鎮める作用もあるといわれています。
体にいいとされる大豆製品ですが、とり過ぎは逆に体によくありませんので、摂取量には気をつけましょう。
1日の摂取量の目安としては、豆腐なら1日半丁~1丁、納豆なら1~2パックまでが適量です。
【更年期障害に効く食品2】
野菜やフルーツは、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で低脂肪。
さらに、エストロゲンのように働く「フィトエストロゲン」が含まれています。
大豆イソフラボンもこのフィトエストロゲンの一種です。
また、キャベツに多く含まれるミネラルの一種「ボロン(ホウ素)」は、エストロゲンの分泌を活性化し、骨を強くする働きがあります。
【更年期障害に効く食品3】
トランス脂肪酸は、「食べるプラスチック」ともいわれるほど体に悪い脂肪。
トランス脂肪酸は揚げ物の他に、マーガリンや固形の植物性ショートニング、ドーナッツ、クラッカー、クッキー、ケーキ、パイ、チップスなどに含まれています。
このような食べ物は控え、調理する時はオメガ3系脂肪酸の多いオリーブオイルやキャノーラオイルを使用しましょう。
また、動物性脂肪の多い肉類や乳製品などは控え、オメガ3系脂肪酸の豊富なサーモンやサバなどの魚を摂りましょう。
【更年期障害の時の対処法とまとめ】
食事法以外におすすめなのは、何といっても運動です。
運動は、コレステロール値を下げる、骨や筋肉を維持する、ストレスを軽減する、血液の循環がよくなる、代謝がアップする、よく眠れるようになる、活力がアップするなど様々な健康効果があります。
毎日30分の運動を心がけましょう。
他には、リラックスできる自分の時間を持つこともいいそうです。
お友達とランチやお茶をしたり、たまにはネイルサロンへ行ったり、エステでマッサージをしてもらうなど、自分が心地よくリラックスできる時間を作ると、ストレスを上手く解消することができます。
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