乳がんや心臓疾患の発生リスクを低下させるような食生活や運動レベルは、乳がんサバイバーにとっても重要です。
必要以上に野菜を多く摂取しても乳がんの再発を予防する効果は高まりませんが、日頃から野菜と果物を多く食べ、飽和脂肪酸を減らし、食物繊維を多く摂取することは健康的な食事の基本です。
大豆製食品の摂取は問題ありませんが、ホルモン療法を受けている時は、大豆イソフラボンを多く含むサプリメントは避けるべきです。
乳がんサバイバーにとって最も大切なことは、適切な食事と運動によって健康的な体重を維持することです。
定期的な運動は、体重の増減とは関係なく、全ての乳がんサバイバーはもちろん、乳がんの予防にも必要なことです。
目次(クリックできます)
【乳がんの予防に効く食品1】
赤ワイン
強力な抗酸化作用をもつ食品成分としてポリフェノール類があり、赤ワインにはポリフェノールが多く含まれています。
他にもバナナや春菊に多く含まれます。
【乳がんの予防に効く食品2】
ブロッコリー
がんセンターの研究では、ブロッコリーを食べた結果、新たな腫瘍が発生しなかったそうです。
増殖能が低下し、スルフォラファンによってがん幹細胞が減少することが示されたということです。
【乳がんの予防にきく食品3】
牛肉
ビタミンEにも劣らない抗酸化作用があります。
細胞膜の酸化を防いで酸素の利用効率を促進させる働きがあり、免疫細胞や白血球の作用を高めます。
【乳がんにならない為の対策まとめ】
体格指数(BMI)は、肥満の目安として使われることが多く、「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」という式で求められます。
日本ではBMIが25以上であると、肥満と判定されますが、閉経後の女性では、BMIが高いと乳がんの発症が増えることが、多くの調査で確かめられています。
米国では、約120万人の成人男女が参加した「がん予防研究II(Cancer Prevention Study II)」が行われています。
米国がん学会のディレクターであるミア・ガウデット博士らが、研究に参加した女性約3万人のデータを分析した結果、ウエストサイズが10cm増えるごとに、乳がんの発症率は13%ずつ上昇することが判明しました。
また、BMIが1ポイント増えるごとに、乳がんの発症率は4%ずつ上昇していました。
乳がんは、女性ホルモンであるエストロゲンの影響を受けて増殖します。
閉経後は、卵巣からのエストロゲンの分泌は少なくなりますが、副腎で分泌されるホルモンが、脂肪細胞でエストロゲンに変換されます。
そのため、脂肪細胞の多い肥満の女性の体内では、やせた女性よりも多くエストロゲンが作られるのです。
やはり大切なのは、適切な食事と運動によって健康的な体重を維持することですね。
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