今ハワイでアサイーを超える美容食として注目されている、スーパーフルーツがあるのをご存知ですか? その名は、“ピタヤ”です。
ハワイではアサイーボウルに続き、ピタヤボウルが次なるヘルシーフードとして注目されています。
ピタヤは派手な色合いでインパクトを与えます。
南国で育つフルーツで、サンカクサボテンの総称です。
その中で果皮がウロコ状になっているものを「ドラゴンフルーツ」と呼びます。
この名前のほうが一般的かもしれませんね。
ピタヤは夜に大きな花を咲かせる事から「夜の女王」「ムーンフラワー」と呼ばれることもあります。
また、中国語名が「ピタヤ=火龍果」とあったのを、そのまま英語表記にしたものが「ドラゴンフルーツ」として輸入されるようになったとも言われています。
アサイーは日本で栽培されておらず、冷凍品や加工されたものを摂取する事がほとんどですがピタヤは沖縄や九州で栽培が行われていて、国産のものを生で食べることができるため栄養素や酵素の損失が少ないというメリットがあります。
ドラゴンフルーツは農薬をほとんど使わずに栽培できるということも健康意識の高い方から評価されるポイントです。
ピタヤの果肉の中にはゴマのような種子が散らばっていて、果肉はやわらかくサクサクした食感です。
味はさっぱりとした甘さで酸味はほとんどありません。
目次(クリックできます)
【おもな栄養成分(可食部100g中)】
カリウム(350mg)、マグネシウム(41mg)、葉酸(44mcg)
【注目成分】
ベタシアニン(レッドピタヤ)
【期待される効能】
高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、貧血予防、がん予防(レッドピタヤ)
ピタヤにはナトリウムの排出を促すカリウムが多く含まれているので、高血圧予防に効果が期待できます。
葉酸も比較的多いので妊婦の方や貧血気味の方にもおすすめです。
また、果物の中ではマグネシウムの含有量が最も多く含まれていて、歯や骨の形成などに効果があると言われています。
レッドピタヤの赤い果肉の色は、「ベタシアニン」という色素によるものです。
ベタシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用により、がんを抑制するともいわれています。
ピタヤに豊富に含まれる栄養素は、「カリウム」と「マグネシウム」、そして「葉酸」です。
汗を大量にかく夏場は、カリウムやマグネシウム等の身体に必要なミネラルが汗と一緒に排出されてしまいます。
ピタヤを食べるとその失われたカリウムを補う事ができます。
「カリウム」は筋肉の円滑な収縮に関わる大事なミネラル分です。
カリウムが不足すると、身体が疲れやすくなり、不整脈や夏バテの原因になるとも言われています。
「マグネシウム」はタンパク質の合成やエネルギーの代謝を促す働きがあります。
特に骨の生成には不可欠です。
また、神経や筋肉の興奮性の伝達に重要な役割を果たしているので不足するとイライラして集中力が低下したり、筋肉痛になりやすくなると言われています。
「葉酸」はビタミン12と一緒に赤血球合成に必要とされる補酵素として働いています。
このために葉酸とビタミンB12のどちらか一方が不足してしまうと、貧血症状が出ることがあります。
葉酸は他にもDNAを構成する核酸やタンパク質の合成に欠かせない補酵素として関与しているため、葉酸不足になると細胞の分裂や成長、DNAの形成が正常に働かなくなることに繋がることがあります。
「食物繊維」も豊富に含まれています。
食物繊維は悪玉菌を減少させ、有害物質を体外に排出する事で腸内環境を整える役割を果たします。
ドラゴンフルーツに含まれる食物繊維の量はバナナの約65倍もにもなると言われています。
低カロリーで食物繊維が豊富なピタヤは、美容食として最善の果物と言えます。
ピタヤは低カロリーであると述べましたが、実際のカロリーはどのくらいなのでしょうか。
アサイーとピタヤのカロリーを比べてみましょう。
(ピタヤ)
100g当たり 約50kcal/1個当たり 約130kcal
(アサイー)
100g当たり 約534kcal
です。
ピタヤがアサイーを越えると言われているのはカロリーが低いと言う事もあるのかもしれません。
【ピタヤの種類】
ピタヤは大きく分けて4種類に分類できます。
[ホワイトピタヤ]
赤い果皮に半透明白色の果肉を持つ品種で、現在ピタヤの中で最も多く流通しています。
種がゴマのように散らばっていてキウイフルーツのようにも見えますが、酸味はなくあっさりした味わいです。
サイズは約200~1000gとさまざまで、国内産は7~11月頃がシーズンです。
[レッドピタヤ]
赤い果皮に赤紫色の果肉が特徴の品種。
味や食感はホワイトピタヤとそれほど変わりません。
国内産の出回り時期も7~11月頃とほぼ同時期ですが、サイズは約150~800gとホワイトピタヤに比べて若干小さめになっています。
食べるときは果汁が衣類などに付着しないように注意しましょう。
[ピンクピタヤ]
果肉が淡いピンク色のドラゴンフルーツ。
味や食感はレッドピタヤやホワイトピタヤと似ていて、さっぱりとした甘味があります。
沖縄県で栽培されている「ちゅらみやらび」は、2007年に品種登録された新品種で、500g前後と大きくジューシーで糖度が15度以上と高めです。
[イエローピタヤ]
黄色い果皮に白い果肉の品種で、果皮はゴツゴツとしてトゲが生えています。
サイズは200~500g程度で、現在のところ3種類の中で最もジューシーで甘味があります。
国内産は6~10月頃が旬とされています。
【ピタヤの基本的な食べ方】
追熟しない果物なので冷蔵庫で1時間程冷やして食べるのがおすすめです。
ドラゴンフルーツは切って、そのまま食べるのが一番美味しい食べ方です。
ヘタを取り除き、4等分にします。
皮の端を少し持ち上げると、皮がきれいに剥がれます。
食べやすい様にナイフで切れ目を入れればOKです。
甘味が足りないと感じる時には、蜂蜜をかけても美味です。
【ピタヤの調理例】
「ドラゴンフルーツと生ハム」
サクサクした食感とあっさりした味のドラゴンフルーツは、サラダに向いています。
生ハムメロンは有名な食べ合わせですがこちらもおすすめです。
ヨーグルト入のドレッシングをかけて食べたり、お好みのドレッシングでアレンジしても良さそうです。
「ドラゴンフルーツのスムージー」
- ドラゴンフルーツ 1/2
- フローズンベリー 1/2カップ
- 牛乳か豆乳 1.5カップ
- 蜂蜜(お好みので)
全てをミキサーに入れて撹拌するだけです。
フローズンベリーを、バナナやいちごに変えても美味しいです。
「ドラゴンフルーツのジャム」
- ドラゴンフルーツ1個(レッドピタヤ種、果肉約280g)
- 砂糖 140g
- レモン果汁 1/4
①細かく刻んだピタヤと砂糖を鍋に入れて中火にかけます。
②グツグツと煮立ってきたら弱火にしてレモン汁を加え、粘度が出て来たら完成。
「ピタヤボウル」
アサイーボウルのように食べるヘルシーなスイーツです。
ピタヤのピュレに バナナなどを加えジェラート状にしたものにいろんなフルーツやナッツ、 グラノーグラなどをトッピングしたフルーツボウルのことです。
ハワイではアサイーーボウルと並ぶ人気メニュ ーです。
独特の食感と、派手な色合いにかかわらず、あっさりしていて味にクセがなく、甘味が強いのが特徴です。
私達の身体は食物による成分や栄養素によって様々な影響を素直に受けます。
栄養と言うばかりでなく、新鮮な果物を食卓にのせるという余裕をもつことも大事なことと言えるでしょう。
ピタヤ独特の自然が発色させた鮮やかな色の美しさも十分に味わう時間をもつことも、身体によい影響を与えるはずです。
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