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【マヌカハニーとは】
マヌカハニーとは、ニュージーランドのマヌカの木から採れるはちみつです。
味は普通のはちみつ同様美味しく、濃い琥珀色をしています。
有効成分が濃いものは、より濃くなる傾向があるようです。
マヌカハニーが採れるマヌカの木とは、ニュージーランドの先住民のマオリ族の間では、聖なる癒しの木であったようです。
和名はギョリュウバイと言い、梅のようなピンクの花を咲かせ、フトモモ科に属しています。
マヌカハニーには私質が健康維持の為にサプリメントで摂取している程の栄養素が含まれています。
次にマヌカハニーに含まれる有効成分につて紹介します。
【ビタミンB群】
ビタミンB群とはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸などの総称です。
それぞれ働きは違いますが相乗効果もあって、肌を美しくしたり、疲労回復などの働きがあります。
【マグネシウム】
エネルギーを作り出す為に使われたり、高血圧・高脂血症・糖尿病などの予防や改善の働きを持ちます。
また、体内では多くの酵素が体を動かす為に働いていますが、マグネシウムはその酵素の働きをサポートする働きをしています。
【ビタミンC】
お肌を美しく保つコラーゲンの生成に必要なのがビタミンCです。
また、シミの原因となるメラニンの生成を抑制する働きや、体が酸化して錆びてしまう事(老化)を防ぐ抗酸化作用を持っています。
【マグネシウム】
マグネシウムは体の中の酵素の働きを助ける役目をしています。
それにより血液が上手く循環し、いつでもサラサラの血液でいられる他、大腸をうまく動かす働きもあるので、便通がうまくいく事で肌トラブルをなくすとされています。
【リン】
骨や歯を作ったり、細胞が成長する際に力を発揮します。
その為、リンが欠乏すると筋肉が衰えたり、骨粗鬆症などの心配があります。
筋肉が衰えると皮膚が垂れ下がり、シワやたるみの原因となってしまいます。
上記の有効成分がもたらす効能とはどんなものがあるのでしょうか。
次にマヌカハニーの効能について詳しく紹介します。
【マヌカハニーの効能】
マヌカハニーが日本で注目を浴びるようになったのは、ピロリ菌に効果的だという事が判明したからと思われます。
ピロリ菌は日本人の半数が感染し、50代以上の感染率は80%に達すると言われています。
感染初期では胃炎や下痢を引き起こすことがあり、ピロリ菌の治療は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎など胃のトラブルや胃がんの発生にもつながります。
マヌカハニーには5%の濃度でピロリ菌を殺菌し、2.5%の濃度でも局部的な殺菌が可能という研究結果が報告されています。
一般的なハチミツではピロリ菌の殺菌には40%以上の濃度を必要とする事からもマヌカハニーがピロリ菌に対して優れた殺菌力があることが分かります。
またマヌカハニーの殺菌作用はピロリ菌の他に大腸菌、腸球菌、消化性潰瘍、化膿レンサ球菌、黄色ブドウ球菌などのほとんどの腸内細菌の殺菌に効果的で、乳酸菌などの善玉菌の活動に対しては活発化させると言われています。
【虫歯予防】
単糖類の果糖とブドウ糖が主成分のマヌカハニーは虫歯の原因になりにくい糖分として考えられています。
高い抗ウイルス性効果を持つマヌカハニーは虫歯菌の抑制に効果的であり、歯垢や歯肉炎の減少に効果的である事が判明しています。
【風邪の予防】
マヌカハニーは抗菌活性力の他にもビタミン、ミネラル、アミノ酸を豊富に含む栄養価の高い食材なので、風邪を引いた時に摂取するのに良いとされています。
また、マヌカハニーはインフルエンザウイルスの増殖を抑制する働きもあるようです。
マヌカハニーの抗ウイルス効果によって、日常的にマヌカハニーを食することがインフルエンザの予防・治癒に繋がることが期待できそうです。
【整腸作用】
古代文明からハチミツは下痢の改善に有効だと考えられてきました。
近年の研究では下痢のほかに胃炎や消化性潰瘍、消化不良、十二指腸炎に有効であるという報告があります。
【ガンの予防】
現段階でままだ十分な研究がされているとは言えませんが、マヌカハニーはガンの治療や予防にも効果を期待されています。
また、はちみつにはコレステロール値を下げる効果もあるそうです。
【糖尿病の改善】
成分の30~40%がブドウ糖(グルコース)であるマヌカハニーは栄養価も高く、抗菌活性成分で胃腸疾患や炎症を抑える効果も期待ができるので、上手く用いることが出来れば糖尿病患者の方にも健康改善に期待ができると言えるでしょう。
【副鼻腔炎の治療】
副鼻腔炎を引き起こすバクテリアの殺菌にマヌカハニーが効果的であるという報告がされています。
マヌカハニーは副鼻腔炎の原因菌となる黄色ブドウ球菌などのバクテリアや抗生物質への耐性が強いメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)への殺菌に効果的です。
副鼻腔炎の治療にマヌカハニーを用いる場合は蒸留水、マヌカハニー、重曹、そして無添加の塩で作った物を鼻腔に塗る方法が良いようです。
【創傷、切り傷、火傷の治癒】
傷口表面に抗菌活性力の高いマヌカハニーを塗りバンドエイドをする事でクレンジング効果が発揮され、傷口から汚れを取り除き、傷口表面を常に水分がある状態にし治りを早くします。
このような傷口が湿った状態だと雑菌が繁殖してしまう可能性がありますが、マヌカハニーの殺菌作用で雑菌の繁殖を抑えることも可能です。
また、マヌカハニーは火傷、外傷を起こした場合に感染する緑膿菌の殺菌に効果的であることが判明し、傷口に塗布すれば治りを早くする効果があります。
また、はちみつには抗炎症効果があるため、痛みを抑え傷口からの分泌物の減少や腫れを抑える効果があります。
マヌカハニーの優れた効能についてご理解頂けたとは思いますが、実際に購入しようと思った時に気を付けて欲しい点があります。
それは、市販されているマヌカハニーのボトルには有効成分の含有量に応じて様々な表示がなされています。
100や20+というような表示がされている事がありますが、その数値はマヌカハニーの効能、殺菌力をグレードに応じて示したものです。
最も一般的なマヌカハニーの効能グレードはUMF、NPA、TAの3種類です。
【マヌカハニーの効能を示す数値:UMF(Unique Manuka Factor)】
UMFは、様々な基準が乱立しているマヌカハニー業界で一番オフィシャルな数値です。
UMFHA(UMFハニー協会)という審査機関による審査を経て、ライセンスを授与した商品のみにUMFの数値が表示されます。
UMFマークは、はちみつは一定のガイドラインに沿って生産され、また、トレーサビリティが審査された認可済みの生産業者に与えられます。
UMFの数値は5+〜28+に分かれています。
この数字は、検査対象のはちみつから取り出したメチルグリオキサールが、同じ濃度(%)のフェノール水溶液と同様の殺菌効果を持つことを示しています。
【マヌカハニーの効能を示す数値:NPA(Non-Peroxide Activity)】
マヌカハニーのグレード「NPA」は「過酸化水素以外の効果」を示し、メチルグリオキサールのみを対象に検査を行い、同じ濃度のフェノール水溶液と同じ殺菌力がある、という数字になっています。
つまり、UMFと同じ意味の数字という事になります。
しかし、このNPAはUMFのように厳しい政府機関によって検査されているわけではありません。
【マヌカハニーの効能を示す数値:TA(Total Activity)】
市販のマヌカハニーでよく見かけるのが「TA」Total Activityです。
TAもUMFと同じ意味合いの数字なのですが、UMFがメチルグリオキサールのみを対象に検査しているのに対し、TAは、はちみつ全体に含まれる殺菌・抗菌効果を測定したものなので、TAはUMFに比べて高め、やや「盛った」数字が出て来るという訳です。
このように様々な基準でグレード分けされているマヌカハニーですが、健康維持の為に摂取するのであればより効果が期待される商品を選んで頂きたいです。
マヌカハニーを購入する前にその表示についてしっかり確認してみて下さい。
ちなみに、UMF認定をうけたマヌカハニーのうち、10+以上のものは「UMFマヌカハニー」または「アクティブ・マヌカハニー」と呼ばれ、「医療グレード」とされています。
このグレードのはちみつは、ニュージーランドでは医学研究の対象となっている程なのです。
しかし、ハイグレードのマヌカハニーは値段も比例して高額になるので「UMF10+以上」相当のマヌカハニーで、自分が続けやすい値段のものを選ぶのが良いでしょう。
【マヌカハニーの効能を発揮させる食べ方】
それはずばり、加熱しないことです。
はちみつの効能をより発揮させるためには
・40℃以上の熱を加えない
・空腹時に単独で食べる
・肉や卵のタンパク質や酸味のあるフルーツと食べない
と言われています。
また、マヌカハニーは1歳未満の子供には与えてはいけません。
これはマヌカハニーに限らずすべてのはちみつに言えることなのですが、体内の善玉菌や抵抗力が未発達の赤ちゃんは、はちみつに含まれる場合があるボツリヌス菌により乳児ボツリヌス症という病気を発症する場合があるからです。
マヌカハニーは体の症状によって飲み方を変えるとより効果が出やすいと言われています。
【風邪のような症状の時】
喉が痛い時は、マヌカハニーを何かに溶かして飲むのではなく、痛い箇所にマヌカハニーが付くように単体で摂取しましょう。
そして就寝前は生姜湯やホットミルク、白湯などと一緒にマヌカハニーを飲むことで、体が温まり、鼻づまりの改善や風邪の治癒に効果的です。
【創傷、切り傷、炎症や火傷の時】
怪我をした時に、その傷口にマヌカハニーを塗りガーゼで押さえておきます。
するとマヌカハニーの殺菌作用によって傷口を清潔に保つ事が出来るだけでなく、治りも早くなります。
それは傷だけでなく、火傷をした際も同じ要領で対処しましょう。
【虫歯・オーラルケア】
歯や舌に5mlのマヌカハニーを塗布した後1分間飲み込まず、1分後に溜まった唾液やマヌカハニーを全て吐き出し、その後30分間は飲食をしたり口をすすがないようにします。
また、はちみつ自体が口内炎の治療にも効果的と言われているので、ガーゼ等の吸収性のある素材を使って口内炎部分にマヌカハニーを塗布することで効果が期待できます。
【ニキビケア】
マヌカハニーの殺菌作用によってニキビの原因であるアクネ菌を退治してくれます。
方法としては、直接塗るのが一番効果的です。
ただ直接幹部に塗るとベタベタするので、薄く塗って寝る前に水で軽く洗い流すといいかもしれません。
いかがでしたか?
マヌカハニーの素晴らしさ、そしてどんな効果・効能があるのかを紹介していきましたが、ネットでは不正確な情報や出典不明の情報も多いのですが、現在、マヌカハニーを使った臨床実験はごく稀で、実験を行う場合の人数も少ないと言われています。
これから研究が進み、私達の体に有効なマヌカハニーのパワーがより明らかになっていく事を願いましょう。
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