出典 www.peru-japan.org
ビタミンCを多く含む食品として有名なレモンですが、そんなレモンの約56倍ものビタミンCを含む食品をご存知ですか?
それは、カムカムというスーパーフルーツです。
日本ではまだ広く知られてはいませんが、美容に敏感な人を中心に注目されつつありますす。
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【カムカムとは】
カムカムとは、アマゾン川上流域に自生し、さくらんぼの様な赤く小さい実をつけるペルー産の果実の事です。
この地域は日照りや寒暖の差が厳しい等、植物が育つ上では厳しい環境なのですが、それでも枯れずに生き抜くカムカムは、非常に優れた栄養素を蓄えています。
完熟したカムカムの実がアマゾン川に落ちるとその実を魚が「キャムキャム」や「ヒャムヒャム」と音をたてて食べる事から「カムカム」と呼ばれるようになったといわれています。
1990年頃から栽培が始められ、2004年に初めて日本で一般公開されました。
以前はカムカムの果実の加工品を除き、生の果実、種子などのペルー国外への持ち出しが禁止されていましたが、アマゾン川流域で広くカムカムが栽培されるようになってからは、カムカムの種子や苗木の輸出が解禁され日本でも手に入るようになりました。
【カムカムに含まれる栄養素】
カムカムは、美肌成分の王様ともいわれるビタミンCを含んでいます。
現在知られている植物の中で最も多いとされ、その量は100gにつき2800mgです。
これは、レモンの約56倍、そして、いちごやキウイフルーツの約40倍にあたるといわれています。
ビタミンCは、強い抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、体が酸化することを防ぐ働きのことです。
カムカムに含まれるビタミンCが体内で強い抗酸化作用を発揮して酸化から体を守ることで、病気や老化、肌トラブルの予防につながります。
他にも、カムカムはエネルギーをつくり出すために必要不可欠なビタミンB₁、ビタミンB₂、ナイアシンや疲労回復や老化予防に効果があるクエン酸、体を構成するために欠かせないミネラルであるカルシウム、リンなども豊富に含んでいます。
【カムカムの効能】
[感染症を予防・改善]
カムカムに豊富に含まれるビタミンCは、血液中の白血球に多量に含まれていて、体の外から侵入する細菌やウイルスなどを撃退する役割があります。
ビタミンCを積極的に摂取することで白血球の働き、免疫力が高まり、風邪などの感染症を予防し、病気の回復を早める効果があります。
[ストレスへの抵抗力を強化]
ビタミンCには、ドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質やストレスを和らげる働きをする副腎皮質ホルモンの合成をサポートする働きがあります。
そのため、ビタミンCを摂取することで、神経伝達物質や副腎皮質ホルモンがスムーズに合成されるので、ストレスに対する抵抗力を高めたり、イライラを和らげる効果が期待できます。
[美肌・美白効果]
ビタミンCには、シミやそばかすを予防し、ハリのある若々しい肌を保つ効果があります。
日光に当たり紫外線を受け続ける事で作られるメラニン色素によってシミやそばかすが出来てしまいます。
ビタミンCにはメラニン色素の沈着を防ぐ働きがあるため、シミ・そばかすの予防に効果的です。
ビタミンCにはメラニン色素を素早く分解する働きもあるため、美白効果も期待できます。
また、抗炎症作用を持つカムカムを摂取する事で紫外線による炎症も予防できます。
カムカムにはビタミンB₁やビタミンB₂、ナイアシンも含まれており、細胞の新陳代謝を促進し、肌や爪、髪の毛の健康を維持する働きがあります。
[丈夫な体をつくる]
ビタミンCは、丈夫な血管や筋肉、骨、肌などをつくるコラーゲンの合成に必要不可欠な成分です。
コラーゲンとは、体の組織や細胞をしっかりと結びつける接着剤のような働きをするたんぱく質のことです。
ビタミンCがコラーゲンの合成をサポートすることで骨を丈夫にしたり、血管からの出血などを予防する働きがあります。
[コレステロール値を下げる]
血中コレステロールが異常値を示すと、動脈硬化の発症や悪化の原因となり、最悪の場合は心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる生活習慣病になる事もあります。
ビタミンCやビタミンB₂、ナイアシンには、血液中のコレステロールを減らす働きがあります。
コレステロールは体内で胆汁酸となり排出されるのですが、その際にビタミンCが必要とされます。
その為、ビタミンCを十分に摂取することでコレステロールから胆汁酸への変換が促され、コレステロール値を低下させることに期待できます。
[疲労回復効果]
激しい運動やストレス、不規則な生活によって細胞が酸欠状態になると、体内に疲労物質である乳酸が溜まります。
しかし、カムカムに含まれるクエン酸には乳酸を分解しエネルギーに変える働きがあるので、疲労の蓄積を抑え、疲労を回復させる効果があります。
また、糖の代謝を促進し、エネルギーを生み出してくれるビタミンB₁を含むので、筋肉や神経に多くのエネルギーが供給されるようになり、疲れが取り除かれる効果が得られるとされています。
カムカムを食べようと思っても、現在生の果実は日本国内の市場に出回っていません。
しかし加工品なら簡単に手に入れることが可能です。
日本でカムカムを摂る場合にどのような選択肢があるのかを紹介します。
【カムカムの食べ方】
そもそもカムカムは非常に酸っぱいため生では食べられません。
ペルーやブラジルでは、ジュースやジャム、キャンディー、サラダのドレッシングなど日常食として食べられています。
アメリカではジュースやジャム、アイスクリームの他、サプリメントとしても流通しています。
[ドリンク]
そのままの状態で飲用することが可能なほか、炭酸で割る、お酒で割る、別のジュースと混ぜる、ドレッシングと混ぜる、アイス、ヨーグルト、ゼリーのデザートソースにするなど用途はさまざまです。
一般的に錠剤などの形で販売されているものに比べ、飲料は成分や栄養素を効率よく取り込みやすいといわれています。
[パウダー]
水やぬるま湯に溶かしたり、牛乳や豆乳で割る、ヨーグルトやスムージーに混ぜるといった摂り方があります。
ドリンクタイプと同様、有用成分の吸収性に優れているのが特徴です。
[タブレット&カプセル]
カムカム特有の酸味が気にならず、摂りやすいのが特徴です。
また、カムカム以外の成分や原材料がプラスされている商品もあり、カムカム単独だけでは得られない有用性が望めるものもあります。
[ゼリー]
カムカムのエキス、ビタミンCなどの有用成分が凝縮されている物が多く、1日1つ食べる事で約3,000mgのビタミンCが摂れるようなものも売られているのです。
[キャンディ]
そのまま食べられ、外出先などでも気軽に摂れるだけでなく、カムカムに含まれている有用成分もしっかり補給することが可能です。
どのタイプの商品にも共通しているのは、比較的お求めやすい価格で販売されているということです。
ただ多少の価格差はありますので、個々のタイプの特徴と共に値段の比較もおこなって、もっとも自分に合っていると感じた商品を試してみるとよいでしょう。
カムカムが使用されている商品を買って摂りはじめるにあたり、何か気をつけなければいけないことはあるのでしょうか。
次にカムカムを摂取する上での注意点を紹介します。
[過剰摂取]
カムカムに豊富に含まれるビタミンCは、基本的に過剰摂取をしても余計な分は尿として排泄されます。
そのため、過剰摂取をしてもビタミンCに関してはとくに問題はありません。
[副作用]
ビタミンCを摂りすぎることによって、おなかの痛み、おなかを下す、頻尿、吐き気がするなどの症状が引き起こされる場合があります。
こうした症状は一時的なものであり、過剰摂取をやめることで回復するのが特徴です。
[薬との飲み合わせ]
カムカムと利尿薬とを併合し、なおかつカムカムを過剰に摂取した場合腎臓結石や尿路結石を招くことになりかねません。
また、カムカムが使用されているサプリメントなどに別の成分や原材料がプラスされている場合、それらが薬との相互作用を起こす可能性がありますので、薬を使用中の人は前もって医師に相談することが大切です。
[品質の低下]
食品として販売されているカムカムの商品には、賞味期限や消費期限が設けられています。
期限切れになったものは品質が悪くなっていますし、おなかを壊すなどの体調不良を招く可能性も否定できませんので、期限内にすべて消費しましょう。
いかがでしたか?
ビタミンCをはじめとするビタミン類、ミネラル類、クエン酸などが豊富で、さまざまな効果が期待されているのが南米のスーパーフルーツ、カムカムの特徴です。
今回ご紹介した効果の中で、何か1個でも得たいものがあったという人は、具体的な摂り方を参考にして早速取り入れてみてはいかがでしょうか。
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