出典 mikamilab.miyakyo-u.ac.jp
ユーグレナという言葉を耳にした事はありますか？
ユーグレナは、５億年も前から存在している藻類なのです。
しかし、最近になってユーグレナが注目されているのには、同じ藻類でもワカメや昆布、もずくと違い、肉や魚、野菜の持つ栄養までもが含まれているからと言えます。
野菜であり、魚であり、肉でもある食材、それがユーグレナです。
魚にしか入っていない不飽和脂肪酸DHA、EPA、肉類に豊富なビタミンB2、B16、必須アミノ酸やGABAや葉酸などのミネラル、その他様々な栄養素を持ち合わせていて、その数は59種類にも及びます。
その中には、人間が生きるために必要な栄養素がすべて含まれているため、人間の完全栄養素といいます。
完全栄養素ということから、偏食をするお子さんや食が細くなったご老人がユーグレナをとれば、栄養が偏るという心配からは解放されますし、ユーグレナを摂取するだけで不足している栄養素はすべて補給できると言えます。
そのほかにも、本当にすごい効能がたくさんあります。
そこで、今回はユーグレナに含まれる栄養素とその効能について具体的に紹介します。
目次（クリックできます）
【ユーグレナに含まれる59種類の栄養素】
ユーグレナ１ｇで、青汁（ケール・モロヘイヤ・大麦若葉）の数十倍の栄養価があるとされています。
ユーグレナに含まれる詳しい成分は以下の通りです。
ビタミンA（αカロテン・βカロテン)B1・B2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンK1・ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・葉酸
ミネラル（マンガン・銅・鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウム・カリウム・リン・ナトリウム）
アミノ酸（バリン・ロイシン・イソロイシン・アラニン・アルギニン・リジン・アスパラギン酸・グルタミン酸・プロリン・スレオニン・メチオニン・フェニルアラニン・ヒスチジン・チロシン・トリプトファン・グリシン・セリン・シスチン）
不飽和脂肪酸（DHA・EPA・バルミトレイン酸・オレイン酸・リノール酸・リノレン酸・エイコサジエン酸・アラキドン酸・ドコサテトラエン酸・ドコサペンタエン酸・ジホモγリノレン酸）
その他（パラミロン（βグルカン）・クロロフィル・ルテイン・ゼアキサンチン・GABA・スペルミジン・プトレッシン）
これらの栄養素がどれほど凄いかと言うと、
※ビタミンAは ほうれん草の約３００倍
※ビタミンB12は大麦若葉の約２０倍
※ビタミンCはレモン約２１個分に当たる
※ビタミンEはモロヘイヤの約２３倍
※ビタミンB1は豚肉の約２１倍
※アミノ酸スコアは、クロレラの１５３％
と、なる事が分かっています。
更に、ユーグレナに含まれる栄養素は吸収率が優れているという点でも注目を浴びています。
通常、野菜には細胞の１つ１つが細胞壁に囲われているため、吸収されずに排出されてしまう栄養素が多く、たくさんの野菜を食べたからと言って摂取したものの栄養を効率よく摂取できているとは言い難いのです。
ところがユーグレナは植物というだけではなく、動物の性質も持っているため、細胞壁がなく、幅広い栄養を効率的に採ることができます。
そのお陰で、栄養消化吸収率は93.1%にも及ぶと言われています。
細胞壁を持たないユーグレナからは、ダイレクトに５９種類の栄養素を摂ることができてしまうんです。
【ユーグレナの効能】
[パラミロンによる効能]
地球上でユーグレナだけに含まれる物質にパラミロンというものがあります。
パラミロンはβ１,３-グルカンの一種で、体の免疫機能に作用し、抗菌、抗ウイルス、代謝改善、抗腫瘍、抗アレルギーなど様々な機能があると証明されています。
また、食物繊維のように消化されにくい特性を持っています。
表面には、無数の穴があいていて、吸油性、吸水性に優れているため、
※中性脂肪やコレステロールを吸収し、体外に排出する。
（ダイエット効果）
※人体に有害なものを体外に排出する。
（デトックス（解毒）効果）
※便通を改善し、腸の働きを良くする。
（便秘の改善）
※腸管の粘膜細胞を刺激し、免疫機能をアップする。
（免疫機能のアップ）
等の効能が期待できます。
【更年期障害に働きかける】
パラミロンを構成している、「βグルカン（ベータグルカン）」には、自律神経を整えてストレスホルモンを減らす作用があることで知られています。
ユーグレナを摂ることで、心をリラックスさせる効果も期待できます。
【血管若返り効果】
[アディポネクチンによるもの]
ユーグレナにはアディポネクチンという物質を増加することがわかっています。
アディポネクチンは、別名「若返りホルモン」、「スーパー健康ホルモン」、「長寿ホルモン」と呼ばれていて、脂肪細胞由来の善玉ホルモンで、世界中の医学会が注目をしている物質です。
血管というものは、１度悪くなると、２度と良くならないと言われていましたが、ユーグレナに含まれるアディポネクチンで血管年齢が若返るということがわかったんです。
高血圧などによって、ダメージを受け続けたズタボロ状態の血管を蘇らせる事ができるかもしれません。
また、ユーグレナに含まれるＥＰＡも血管年齢を若くする効果があるとされています。
【クロロフィルによる効果】
ミドリムシには、植物の葉の成分を合成する葉緑素であるクロロフィルが含まれています。
クロロフィルの効果は
※コレステロール値を下げる。
（コレステロールの減少）
※染色体異常の発症を抑制する。
（癌の予防）
※体内に蓄積したダイオキシン、有害金属等を取り除く。
（デトックス（解毒）効果）
※体内でヘモグロビンの生成を助け、造血作用を促進。
（貧血の予防・改善）
※殺菌作用、抗炎症作用、抗酸化作用。
（消炎効果・整腸効果・美肌効果・消臭効果）
が期待できます。
【疲労回復効果】
ユーグレナには疲労回復に効果があるとされている成分が多数含まれています。
[グリシン]
たんぱく質の原料となるアミノ酸の一種で睡眠の質が向上する効果が期待されます。
「頭がスッキリしない」「寝ても疲れが取れない」「熟睡感がない」など感じる方におススメです。
グリシンを眠る前に摂ることで、深くグッスリ眠ることができ、朝の目覚めも爽快になるといわれています。
[ビタミンＢ1]
糖質をエネルギーに変え、筋肉や神経にエネルギーを供給する働きがあり、不足すると疲労感が強くなってしまいます。
疲労回復のビタミンとも言われ、代謝スピードが早く、貯蔵されにくい性質を持っているため継続的に補給するのが大切です。
夏バテもこのビタミンＢ1が不足することで起きます。
[ビタミンＣ]
抗酸化作用に優れているビタミンですが、喫煙やストレスの影響で体内のビタミンＣはどんどん消費され、体が酸化してしまうので、疲れやすさはもちろん、老化現象の原因にもなります。
[ビタミンＥ]
血行を促進する働きがあり、体の隅々まで酸素を運ぶことができるので、エネルギーも全身にいきわたり疲労物質も早く体外へ運び出されます。
またビタミンＣと組み合わさることで抗酸化作用もパワーアップします。
【ユーグレナの効能口コミ】
実際にユーグレナのサプリメントを飲まれた方達の反応を紹介します。
これには個人差があるのであくまでも参考程度に捉えて下さい。
※花粉症が薬なしで過ごせた
※ひどい便秘が毎日快便になった
※コレステロール値、中性脂肪値が正常になった
※疲れにくくなった
※髪の毛がツルツルになった
※顔のむくみがなくなった
※生理前後に荒れていた肌が荒れなくなった
※関節痛がなくなった
※メタボ腹がスッキリした
※眼のかすみがなくなった
等が挙げられているようです。
【ユーグレナとベジタリアンの方の関係性】
ユーグレナというのは動物と植物の成分を含むと言われていますが、その見た目は緑色した微生物です。
そこで気になった事は、はたしてベジタリアンの人はユーグレナを摂取することを可とするのかと言う事です。
すると、何の問題もなくベジタリアンの方も摂取している事が分かりました。
ただ、ベジタリアンの方にも様々な程度があると思いますのでその捉え方には個人差があるとは思います。
ただユーグレナがもっと一般家庭に広まって来ると賛否が曖昧になるかもしれません。
というのも、ユーグレナ自体がまだそこまで広まっていないため論争になっていないと言うだけかもしれません。
そもそも藻類（海苔など）はほぼ日本人しか摂取しないためベジタリアンの宗教的な規定の範囲外である為とも考えられます。
しかし、もしもベジタリアンの方も摂取可能となれば、普段あまり摂取することが出来ない亜鉛やビタミンB１２などの摂取も可能となるので非常に嬉しい食材だと言える事になるでしょう。
【様々なジャンルで期待されているユーグレナ】
ユーグレナは青汁の原材料となる機能性食品にされる以外にも、燃料や化粧品にも活用されようとしています。
飛行機の燃料であるジェット燃料には、軽油のように軽質な燃料が必要です。
ミドリムシから抽出・精製されるオイルは軽油や灯油よりも軽質であるため、他の植物微細藻類に比べてもジェット燃料に適しているとされています。
ミドリムシで飛行機が飛ぶという時代がすぐそこにまで来ていると言う事です。
【ユーグレナサプリメントの選び方】
サプリメントは飲みやすく、ユーグレナの栄養素を効率よく摂取できるので、健康志向の方にとてもおススメの商品です。
しかし、安価で粗悪な偽物も出回っているようなので誤って購入してしまわないように注意して下さい。
主に海外の通販サイトに偽物が多いようなので、なるべく商品公式サイトから購入するようにしましょう。
購入したユーグレナサプリメントや店頭で売られている物が本物か、見分ける為にもユーグレナミドリムシのマークというのが付いている商品か確認して下さい。
このマークが付いている商品は、審査に通過した証なので間違いなく本物です。
栄養満点の食材として注目されはじめていて、サプリメントや青汁の原材料として販売されているほか、クッキーやキャンディーなどのお菓子としても商品化されています。
また、飲食店でもユーグレナを栄養食材としてメニューに取り入れるお店が出始めています。
近い将来には、ユーグレナが日常に欠かせない食材になる日も来るかもしれません。
完全栄養素であるユーグレナを上手に摂取して日々の生活をより良いものにしていきましょう。
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