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サプリメントによる副作用とは?
サプリメントは「健康補助食品」「栄養補助食品」と言われ、食品という認識がされています。
そのため、サプリメントは安全であるというイメージがありますが、実際には、残念ながら、サプリメントの副作用による事例がいくつか報告されています。
サプリメントはどのような副作用があるのか実験・治験はされていない
医薬品は、前もってどのような効果があり、副作用があるか、実験・治験を行って確認しなければならないことになっています。
しかし、食品と認識されているサプリメントは、商品化する前に、実験・治験を行う必要がありません。
そのため、「このサプリメントに、このような摂取方法をしたら、このような副作用が出るので、気を付けてください。」というような注意書きなどをすることはできないのです。
科学的根拠に基づき、この栄養成分をたくさんとると、副作用が出る、という考え方はされていますが、このサプリメントそのものに、どのような副作用があるかははっきりと言えない訳です。
サプリメントの副作用の例
サプリメントの副作用により、多くの人に影響を与えた例としては、アメリカで1988年末から1989年6月までに起こったトリプトファン事件があげられます。
必須アミノ酸の一種であるトリプトファンのサプリメントを摂取した人々に健康被害が出ました。
筋肉痛を起こしたり、発疹が出たなど、体調を崩した人が1500人以上、死亡につながってしまった人も37人いたといわれています。
製造過程で不純物が混じったからだとか、大量摂取したからだとか、いろいろと原因が考えられましたが、はっきりとした原因は分かってはいません。
トリプトファンの成分自体は、精神安定や催眠効果を促す効能を持っており、医薬品にも含まれる成分であり、成分そのものは何ら問題がありません。
しかし、サプリメントとして使われる中で、このような副作用が出ることがあるのです。
サプリメントが安全でないことをしっかり自覚しておかねばなりません。
サプリメントによる副作用は自分自身で避けるしかない
先にも書いたように、実験・治験で、効能や副作用がはっきり調べられていないサプリメントですので、副作用がないと言い切れません。
それでは、サプリメントを摂取することによって起こる副作用は、どうやったら避けられるのか。
それは、サプリメントを摂取すると決めた自分自身が気を付けるしかありません。
サプリメントを摂取する時の基本を守るのです。
表示ラベルをよく見て、できるだけ、化合物が含まれておらず、天然成分が使われているサプリメントを選ぶ。
表示ラベルに書かれている、1日分の摂取量以上に摂取しない。
医薬品を常用している人がサプリメントを取りたい時は、必ず薬剤師さんに相談する。
これらをしっかりと守り、サプリメントを取ることで、副作用から自分を守ることにつながります。
サプリメントは、本来、日常の食生活で足りないものを補う役割のものです。
できるだけ頼らずに過ごせるのが理想です。
頼らずにいれば副作用の心配もありません。
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