ルイボスティーは、紅茶や緑茶等、私達が普段飲んでいるお茶とは異なる種類の飲み物だと言う事をご存知ですか?
ルイボスとは、南アフリカ共和国が産地で、針葉樹のような細かな葉をしています。
それを発酵乾燥したものがルイボスティーで、茶葉の色が赤身を帯びています。
ルイボスティーは豆科の植物なので正確にはお茶ではありませんが、南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈一帯でしか栽培できない貴重な植物です。
セダルバーグ山脈一帯は気温差が大きい上に乾燥しており、厳しい環境の中で育つルイボスは、大地に深く根を張り、土中から吸い上げたミネラルなどの物質を葉に豊富に蓄えているのです。
そんなルイボスティーは、古くから南アフリカの先住民の間では「奇跡のお茶」「不老長寿のお茶」として、日々の健康のために飲まれ続けてきました。
今回は「奇跡のお茶」とも呼ばれるルイボスティーの効果や効能、また飲み方を紹介します。
まずは、ルイボスティーの効果から紹介します。
目次(クリックできます)
【ルイボスティーの効果】
アレルギー症状の緩和
ルイボスティーにはSOD(スーパー・オキサイド・ ディスムターゼ)という物質が含まれており、その抗酸化作用によって体の免疫力を高めてくれます。
更に、アレルギー抑制作用により肌の痒みや腫れといった炎症反応を抑えることができます。
また、ルイボスには人間の体液の構成と非常に近い比率のミネラル群が含まれているので、体の細胞を活性化するという作用もあると考えられています。
そのため、ルイボスティを飲み続けることで、穏やかにアレルギー症状が緩和・改善することが期待できるとされています。
アンチエイジング効果
ルイボスティーは、アンチエイジング効果でも知られています。
ルイボスティーに含まれる「SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)」という抗酸化成分(酵素)が、肌の老化をゆるめ若々しい美肌にしてくれます。
体内で作られた活性酸素は生活習慣病など、全病気の85%の原因とも言われています。
正常な状態では、活性酸素は外敵から体を守る役割があるのですが必要以上の活性酸素は、体が自然に備えている抵抗力を弱め、免疫力を低下させてしまうのです。
ルイボスティーには、活性酸素を除去し、体の免疫力を高めて細胞の新陳代謝の促進する効果があるのです。
また、ルイボスの茶葉には、マグネシウム、カリウムといったミネラルをはじめ、ビタミンC、カルシウムなど美肌作りに欠かせない成分もバランス良く含まれていています。
ダイエット効果
ルイボスに含まれるSODは必要以上に体内に増えてしまった活性酸素を除去する酵素であると紹介しましたが、人間の体内でもSOD様酵素は作られています。
しかし、年齢とともにその作られる量は減ってしまうのです。
体内に活性酸素が増えると代謝が下がり、老化が進む事でダイエットしにくい体質になってしまいます。
そこで、ルイボスティーを飲むことで過剰に増えてしまった活性酸素を減らすSOD様酵素を増やして、毒素を排出し、体質を改善することができるのです。
SOD様酵素は、より効果的にダイエットをするのを促してくれます。
さらにカロリーはほとんど無く、糖分が含まれていないのでたくさん飲んでも太る心配はありません。
美肌効果
ルイボスティーにはマグネシウム、カリウムといったミネラルや、ビタミンC、カルシウムなど、美肌作りに欠かせない成分がバランス良く含まれています。
ルイボスティーを愛飲している方たちの口コミは「若返った」「肌荒れが改善された」という体験談が多数寄せられています。
便秘解消
ルイボスティーを飲む事で腸の働きが活性化するので、腸内に存在している毒素が排除されます。
悪玉菌と言われている腸内菌をやっつけてくれる為、腸内に悪玉菌がいなくなり、善玉菌の働きが活発になるので腸内環境が整います。
そのため、今まで詰まっていた便が自然と排便されるようになって行きます。
つまり腸内のつまりを解消することで便秘が解消されるということなのです。
便秘が解消されるとかなりたくさんの便がでてきたり、すこし緩めの便がでたり、最初は便の硬さが安定しないかもしれませんが、腹痛を伴って下痢をしてしまうなど腸に負担がかかることが無いと言うのも魅力の1つです。
安眠効果
ルイボスティーはフラボノイドを始め多数のフェノール系化合物を含んでいます。
フラボノイドには「ビテキシン」「イソビテキシン」の2つがありますが、この2つは、ストレスを軽減する効果が高く海外ではストレスの薬に配合されている程です。
ストレスが軽減されることで安眠へ導いてくれると言えるでしょう。
不妊に効果的
ルイボスティーはノンカフェインのお茶として妊娠中の方に人気の飲み物です。
妊婦さんがカフェインを摂ると、胎盤を通って胎児に移行してしまいます。
多少のカフェインなら問題無いとも言われていますが、カフェインを摂りすぎると、やはり胎児も過剰にカフェインを摂ってしまうということになってしまいます。
胎児はカフェインを排泄する力が弱く、カラダに蓄積されることもあるのです。
また、ルイボスティーは抗酸化作用があり、老化を防ぐということから、不妊で悩んでいる人も飲んでいる人が多くいます。
不妊で悩んでいたのに、ルイボスティーを飲むようになったら、赤ちゃんができたという体験談も多いです。
二日酔い
ルイボスティーを飲むことで、二日酔いの予防・改善も期待できます。
そもそも二日酔いとは、体内のアルコールが毒性を持つアセトアルデヒドに変わることで起こります。
また、体内に入ったアルコールを分解するために、大量の水分が使われ、排出するときにミネラルまで一緒に体外へ出てしまいます。
ミネラルが不足すると肝機能が低下し、さらにアルコールの分解能力が落ちてしまうという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
こうなることを防ぐためにも、ルイボスティーがおすすめです。
ルイボスティーは、アルコールがアセトアルデヒドに分解されてできる活性酸素を除去してくれます。
それだけではなく、ミネラル分が豊富に含まれているので、肝臓の働きを助けてもくれるのです。
貧血予防
貧血は、「鉄分が不足すると、酸素を運ぶヘモグロビンが減少するため酸欠になる」というメカニズムでおこります。
ルイボスティーには、鉄分の吸収の妨げになるカフェインやタンニンがほとんど含まれていないため、効率よく鉄分を補うことができます。
ルイボスティーには100gあたり約10gの鉄分が含まれているので、2~3杯飲む事で1日に必要な鉄分が補えるので貧血予防に効果的と言えます。
生理痛の軽減
生理痛がひどい人は、プロスタグランジンという物質が多く出ていると言われています。
この物質は、子宮の収縮を促して子宮内膜や経血がスムーズに体外へ出るように働きかける性質がありますが、冷えたりホルモンバランスが崩れると、経血を体外へ出そうと過剰に分泌されてしまいます。
プロスタグランジンには痛みを強める作用もあるので、下腹部の傷みだけでなく頭痛や腹痛などの原因にもなります。
さらに、プロスタグランジンが分泌されるときは、一緒に活性酸素も発生するので余計に痛みが増してしまいます。
ルイボスティーには、抗酸化物質であるSODという酵素が含まれており、この物質が辛い痛みを引き起こす活性酸素を除去して細胞の新陳代謝を促してくれます。
新陳代謝が進むことで血行が良くなって体温が上がり、辛い生理痛の原因のひとつである冷えの改善につながります。
水虫対策
ルイボスティーに含まれるSODという抗酸化成分によって、免疫力や抵抗力が向上し、水虫の原因である白癬菌(はくせんきん)の寄生を防ぎます。
白癬菌とは、カビの一種で皮膚の角質成分であるケラチンを好むため、皮膚に寄生しています。
薬を塗って白癬菌を退治しようとしても、全滅させるには長いこと時間がかかってしまいます。
そこで、ルイボスティーを飲む事で身体の免疫力や抵抗力を向上させ、皮膚の内側から白癬菌に働きかける事で、水虫の治療に効果があると言えます。
また、ルイボスティーには新陳代謝を高める効果があるので、水虫で傷ついた皮膚の再生にも一役買ってくれそうです。
加齢臭・体臭の軽減
加齢臭の原因「ノネナール」は、活性酸素と過酸化脂質の増加により、脂肪酸が過酸化脂質を分解して作り出されます。
つまり活性酸素さえ減らしてしまえば、加齢臭は軽減するのです。
ルイボスの茶葉に含まれるポリフェノールやミネラルが、活性酸素を除去してくれるので、毎日の生活にルイボスティーを取り入れることをおススメします。
更年期障害
50歳前後を期に女性ホルモンであるエストロゲンが低下し始め、更年期障害と診断される方が多いようです。
ルイボスティーに含まれる亜鉛には、黄体形成ホルモンの働きを活性化させることで、エストロゲンの分泌を促す効果があり、フラボノイドにはストレスを抑える効果があります。
さらに豊富に含んでいる栄養素のおかげで、更年期障害特有の症状を少しでも緩和できるとのことです。
薬ではないので、劇的な効果や効能が感じられるわけではありませんが、副作用のないルイボスティーの常用は、身体や精神面にとって良い影響をもたらしてくれるでしょう。
熱中症予防
熱中症は、暑さによって体内の水分量・塩分量、その他栄養分のバランスが崩れることが原因で引き起こします。
ルイボスの茶葉には、ナトリウムやミネラルが豊富に含まれているので、ただ単に水を飲むより、はるかに効率的かつ健康的に失った栄養素を補えます。
その他、亜鉛、鉄分、マグネシウム、カルシウム、カリウムといった栄養成分がバランスよく含まれているため、体内のミネラルバランスを正常に保ち、夏バテ防止効果にも期待できそうです。
また、ルイボスティーはノンカフェインであることから、小さい子供でも飲めますので、親子そろって熱中症・夏バテ予防に飲む事をおすすめします。
糖尿病・痛風予防
ルイボスティーには、食後の血糖値上昇を抑える効果があることをご存知ですか?
ルイボスの茶葉に含まれているピニトールという成分が、インスリンと同じような働きをするという研究結果があります。
糖尿病や高血圧症患者が、長期間ルイボスティーを飲んだところ、血糖値が安定したという例もあります。
また、ルイボスティーには利尿作用があることも知られています。
利尿作用で体内の不要な水分とともに老廃物を排出するので、肝機能の改善にもつながります。
肝機能が改善されれば、血液中の尿酸濃度も低くなり痛風の症状改善・緩和も期待できます。
ここまでルイボスティーの効能について紹介しましたが、実際にルイボスティーを飲む場合の選び方のポイントを「品質」「鮮度」「煮だし」の3点から紹介します。
【ルイボスティーを効果的に飲むポイント】
まず、品質についてですが、有機栽培(オーガニック)のスーパーグレート(スーペリア)のクラシック茶葉を選ぶようにしましょう。
ルイボスティーの茶葉には等級があります。
その等級は、南アフリカ共和国の農業省の指導で決められているのですが、スーパーグレート(スーペリア)中でも、クラシック茶葉は全体の0.3%未満しかとれない貴重な茶葉と言えます。
次に鮮度についてですが、ルイボスティーは、空気に触れると酸化していき成分が減ってしまいます。
そこで、空気に触れないパッケージや保存性に優れているパッケージを使用している商品を選びましょう。
最後にルイボスティーは、水から沸騰させて煮だすことで、成分が沢山抽出されていくので、煮出しタイプのものがおすすめです。
水出しタイプOKのルイボスティーも販売されていますが、成分を最大限に引き出すには、煮だし出来るタイプのものを選びましょう。
次にルイボスティーの入れ方について紹介します。
ルイボスティーの入れ方
まずは1.5リットルの水にティーパックを入れ、沸騰させましょう。
沸騰してから、約10分間煮立てて、カップに注げば、でき上がりです。
作り方のポイント①
ルイボスティーに含まれるフラボノイドは、10分以上の煮だしで沢山抽出されていくので、煮出しの時間は10分以上にしましょう。
作り方のポイント②
冷蔵庫で冷やす場合、ティーバックを入れたまま冷やしましょう。
ティーバックを入れたまま冷やすことで、更に大量のフラボノイドが抽出されていきます。
【ルイボスティーの意外な活用方法】
ルイボスティーは、飲むだけでも身体に良い働きを期待できますが、実は飲む以外にも活用できるお茶として有名です。
お風呂に入れる
ルイボスティーの美肌へのアプローチは、お風呂にしても効果的です。
特にアトピーで悩んでいる方は、数回の入浴で肌が変化するお子さんがいると言われています。
赤ちゃんも安心して入浴が出来るので、薬などに抵抗ある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
ルイボスティー風呂の作り方
ルイボスティーを沸騰させたお湯で15~20分煮出します。
体温よりも少し高めのお湯でお風呂を張り、煮出ししたルイボスティーを浴槽に入れて入浴してください。
※子供や高い温度が苦手な方は、お湯の温度が下がってから入浴しましょう。
※タオルなどを湯船の中にいれると染まる恐れがあるので注意して下さい。
調理に使用
お肉や魚の下ごしらえにルイボスティーに数時間浸すだけで、臭みがなくなります。
飲むのが少し苦手な場合には、お米やカレー、味噌汁のお水をルイボスティー変えてみるのもおすすめです。
ティーバックで掃除
煮出したティーバックを使用して、直接油汚れをこすると油汚れが綺麗になります。
ガンコな油汚れにも働きかけるので、大掃除等で役立ちそうです。
匂い消し
煮出しの終わった茶葉を匂いのきつい場所に置いておくと、消臭剤代わりになります。
植物の栄養
煮出し終わった茶葉には、栄養がまだまだあります。
植物の肥料として土に混ぜると、植物が元気になります。
【ルイボスティーの効能まとめ】
いかがでしたか?
ルイボスティーの優れた効能は継続して飲むことで、効果が出るものが多いです。
初めて飲む方や続けられるか不安な方は、お試し商品もあるので気軽に初めてみて下さい。
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