クロレラはみどり色をした藻の仲間で、約5億4千万年前に地球上に誕生したと言われています。
はるか昔から変わらぬ姿で生き抜いてきたクロレラへの健康に対する注目度が高まってきています。
そこで今回はクロレラについての基本的なことや、どのような効能があるのかなど、できるだけ最新の情報を提供していきたいと思います。
目次(クリックできます)
【クロレラとは】
出典 http://image.space.rakuten.co.jp
淡水に自生する葉緑藻類に属する単細胞植物の一種で、地球誕生時から地球上に生息しているという、驚くべき生命力を持っています。
その存在は今から約120年前バイエリングというオランダの学者によって発見されています。
ギリシャ語で‘緑’を意味するクロロス(chloros)とラテン語で‘小さいもの’を意味するエラ(ella)という言葉を組み合わせて“クロレラ”と名づけられました。
葉緑素が一般的な野菜の10倍もあるだけでなく、ずば抜けた光合能力と繁殖能力を持ち合わせています。
約24時間で4分裂という速さで細胞分裂により繁殖しているのです。
クロレラはとても小さく、直径2~10μm(ミクロン)のほぼ球形の単細胞緑藻で、主に湖沼や河川などに生息しています。
(1ミクロン=0.001ミリ)
【繁殖能力の高さ】
生物の繁殖の仕方には、有性的に増殖するものと、無性的に行われるものがありますが、クロレラは無性的による繁殖を行います。
淡水中で太陽エネルギーと炭酸ガスにより光合成を行いながら成長し、8~10ミクロン近くに成熟するまでに核分裂が2回起こり、ひき続き細胞分裂によって親細胞が分裂し、一度に4個の子供ができます。
つまり、24時間に4個づつ増え続けると言う事です。
1つだったクロレラが明日には4個、後明日は16個・・・・1ヶ月後には4の30乗=100京個(1京=1兆の1万倍)という事になります。
100京個の重さは20トンにもなると言われていて、このスピードで増殖を続けると63日後には地球の容積(1.08332×10(12)km3)よりも大きくなるのです。
クロレラが地球を征服してしまう時代が来るのでしょうか?
答えはNOです。
これはあくまでも計算の上での事で、実際のクロレラにも生きていくための必要条件があるからです。
分裂→成長→増殖をする上で必要な事は、清浄な淡水の中で太陽エネルギーを葉緑体で充分に吸収すると言う事です。
栄養分として若干の無機塩類を必要とし、炭酸ガスを取り入れ、光合成作用をするのです。
増殖が進んでいくと細胞同志が互いに光を遮ってしまう事になり、光のあたらないクロレラは生長がとまり、やがて死んでしまいます。
クロレラを好条件で培養しても1ヶ月1㎡あたり20gぐらいに留まると言われています。
1個の細胞から地球の大きさを越えるような増殖はできないと言う事です。
光合成と細胞分裂を盛んに繰り返すので海外では「神秘の植物」「未来の食品」と呼ばれています。
【栄養素】
18種に及ぶアミノ酸を含んでいます。
その中には必須アミノ酸9種類が全て含まれています。
※必須アミノ酸とは、栄養分として摂取しなければならないアミノ酸だが、体内で合成する事ができないアミノ酸の事を指す。
大豆よりも豊富なタンパク質や各種ビタミン・ミネラルを多く含有している。
クロレラだけが持つ特殊な物質である生理活性物質C.G.F.を多く含んでいます。
鉄分をはじめカルシウム・マグネシウム・マンガン・銅・亜鉛・コバルトなども含みます。
一般的な野菜より葉緑素を多量に含んでおり繊維質も豊富な為、緑黄色野菜の代わりになると言っても過言ではない食品です。
生理活性物質C.G.F.(クロレラ・グロス・ファクター=核酸、アミノ酸の複合体)というクロレラだけが持つ特殊な物質は私たちの健康に大きな寄与をもたらせます。
最近ではクロレラに体内のダイオキシンを排泄させる機能があるという研究結果が発表され注目されています。
【CGFとは】
(クロレラ・ピレノイドサ種)
クロレラ・グロス・ファクターの略で、クロレラ(ピレノイドサ種)にしか存在しない極めて希少性の高い独自の成長促進因子の事です。
地球上のあらゆる生命体は細胞から構成されており、細胞の分裂と増殖によってその生命を維持している。
CGFには細胞を活性化させ、再生と分裂を促進させる力があります。
細胞の成長が促進される事で若返るという作用がありいつまでも若くみずみずしい肌を保つことができます。
20歳を越えると、成長ホルモンの分泌と細胞の分裂率が低下する事で老化が進行するのですが、クロレラを摂取し続ける事で細胞を活性化させて若返る事ができると言えるでしょう。
しかし、クロレラの種類とその培養方法によってその若返りの成分とも言えるCGFの含有量が全く異なると言う事にも留意しておきたい。
ピレノイドサ種にしか存在しないCGFもあります。
また、培養方法についても、太陽のエネルギーを使う屋外培養と、タンク培養されるものとありますが、CGFの含有量は太陽エネルギーを使うものの方がはるかに多くなると言う事です。
タンク培養の場合、屋外培養に比べて低コストで大量生産ができるという反面、光合成を行う事ができず品質と言う面において大きく劣ると言われています。
【クロレラの効能】
医薬品ではないので断言できませんが、クロレラを摂取した方の体験談を元に以下の効能があるのではないかと推測されます。
[循環器系]
高血圧、低血圧、貧血、心臓病、脳卒中、低血糖
コレステロールの酸化防止
高過ぎるコレステロールへの対処(コレステロールを下げる)
善玉コレステロールを増やす
コレステロール値を下げる事による健康的なダイエット効果
[消化器系]
便秘
腸内の(ビフィズス菌などの)善玉菌を増やし消化を助ける
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸炎
[神経系]
ストレス性潰瘍
[免疫系]
白血球を増やし免疫力を高める
[生殖器系]
月経不順、月経前症候群
[内分泌系]
糖尿病
[泌尿器系]
腎臓の働きを高める
[呼吸器系]
喘息の発作を減らす
[癌]
白血球を増加させることによる予防効果
癌の放射線治療の副作用から体を守る
抗腫瘍作用による予防効果
肝臓癌・乳癌・皮膚癌などの予防
[その他]
肩こり、免疫活性による風邪などの予防、神経痛、二日酔い、脳軟化症、
冷え症、水虫、口臭予防、抗酸化作用、
活性酸素の除去とそれに伴う肌などを始めとする老化の防止、
滋養強壮、解毒作用など
クロレラはカリウムやマグネシウムなどを含むアルカリ性食品でもあり、
酸性体質から病気にかかりにくい弱アルカリ性体質へと変える働きがある。
クロレラを健康食品として日常的に摂取すると言う事は、栄養摂取や健康促進だけでなく、
慢性的な便秘の解消や予防にも直結し、それに伴って併発するであろう症状をも改善、予防する事が出来るのであると言えるでしょう。
【クロレラの副作用】
[ワーファリン(ワルファリン)服用者]
ワーファリンを服用している方は、クロレラに限らず、納豆や青汁などビタミンKを豊富に含有する食品の類の摂取は避ける。
(ワーファリンの効果をビタミンKが打ち消してしまう為)
[アレルギー]
クロレラはタンパク質を多く含有している為、卵や魚のアレルギーと同様に湿疹、かゆみ等を生ずるケースが考えられる。
[下痢]
ブルガリス種以外のクロレラは細胞壁が頑丈で、それを上手く除去できずに商品として販売されているケースも考えられる。
稀に粗悪品を服用した事が原因で下痢などの症状が報告される事がある。
【クロレラの摂取方法】
クロレラの1日の摂取量の目安は1~3gです。
サプリメントだと10~30粒としているメーカーが多いようです。
栄養が豊富なクロレラですが効果を感じるのには個人差もあるので3ヶ月くらいは飲み続けてみて自分の体に合うか様子をみて下さい。
クロレラには粒状や顆粒のサプリメントの他にも家で飲みやすいドリンクタイプのものや、ふりかけ・お酢・ゼリーなど食品に加工してあるタイプのものまで販売されています。
今回ご紹介したクロレラの効果、効能はいかがでしたか?
クロレラと言う名前はよく耳にはしますが、詳しく知らなかった方も多いと思います。
ビタミンもミネラルもアミノ酸も豊富に含むクロレラの効果をよく理解した上で毎日の生活にクロレラを取り入れて、より良いものにしていきましょう。
スポンサードリンク