美容と健康に高い効果があると言われている酵素玄米ですが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか?
今回は健康、美容面における酵素玄米の効果の他にオススメの作り方、冷凍保存の注意点などをまとめました。
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【酵素玄米とは】
酵素玄米は余り聞きなれない名前ですが、玄米を小豆と少量の塩で炊いたものの事を指します。
また、酵素玄米は炊きたてを食べるのではなく、3日ほど寝かせてから食べるという特徴があります。
この、炊いた後に3日置いておくということに、ポイントがあります。
3日間置くことで玄米に含まれている酵素の働きが活性化し、水分が抜ける事で玄米特有のパサパサした食感がもちもちした食感になります。
玄米は、栄養面で優れているのは分かっているけれど、味や食感が苦手という方にも好評で話題になっています。
さて、もう一つのポイントですが、酵素玄米の“酵素”とはそもそも何でしょうか?
酵素とは?
酵素は、人の身体にとって欠かせないものの一つです。
食べ物を消化してくれて栄養にしてくれたり、皮膚の新陳代謝を活発に行ってくれたり、血液の循環を良くしてくれたりと美容と健康には欠かせないものです。
酵素とは本来、野菜や果物に多く含まれており熱に弱く壊れやすいと言われています。
しかし、玄米に含まれている酵素は、熱に強く炊飯器で炊いても生きた酵素が取れると言われています。
また、玄米に含まれているビタミンEやポリフェノールの効果により、3日間の保温下においても腐る事がないのです。
また、70℃前後で保存するため低温殺菌効果があり、雑菌が繁殖しないと言われています。
ただし、これも絶対ではなく、炊飯器の衛生状況などによってはカビが生えたり腐ることがあるので注意が必要です。
ダイエットや美容に素晴らしい効果がある酵素ですが、そんな酵素を含む酵素玄米なら是非食べてみたくないですか?
ただ、具体的にどう身体に良いかがまだ少しわかりにくいですよね・・・。
そこで次に、通常の玄米と酵素玄米、白米の栄養価や特徴を比較してみます。
【酵素玄米の特徴比較】
玄米の特徴
玄米は、精白される前のお米の事です。
精白して取り除かれてしまうぬかや胚芽は栄養素の塊で、ビタミンやミネラルが豊富です。
更に、食物繊維の量は白米に比べて約7~8倍多く含まれているとされています。
食物繊維が豊富なので、便秘が解消されたという方も多いのです。
栄養豊富な玄米ですが、デメリットもあります。
それは白米に比べて少し固く、パサパサした食感が苦手と感じる方が多いのです。
また、消化にも負担がかかりやすいので、胃腸の調子が悪い時に玄米を食べると、調子が悪くなるという方もいらっしゃるようです。
白米の特徴
白米のデメリットは、やはり含まれている栄養価が玄米に比べて少ないことです。
便秘の改善に重要な食物繊維も白米は玄米に比べると少ないですし、アンチエイジング効果のあるビタミンEも白米は玄米の1/4程度と言われています。
メリットは、味に関してはやはり玄米よりも白米の方が美味しいと言われる方が多いです。
また、玄米に比べて消化への負担も少ないと言われています。
酵素玄米の特徴
簡単に言うと酵素玄米は、玄米以上の栄養価と白米以上の消化の良さを併せ持つお米です。
まず栄養面ですが、酵素玄米は玄米同様に豊富なミネラルやビタミン、食物繊維を含みます。
更に3日間玄米を寝かせることで、元々玄米に含まれている酵素が更に増えます。
玄米に含まれているGABAと呼ばれる物質もその一種ですがGABAはストレスを緩和してくれたり、血圧を下げてくれたり健康に欠かせない効果があると言われています。
食べやすさに関しても、3日間寝かすことでもちもちした食感が得られ、噛まずに飲み込んでも大丈夫と言われる程、消化に優しいと言われています。
デメリットは、3日間寝かす必要があることから3日間はジャーが使えません。
70℃以下になると菌が繁殖してしまい、せっかくの酵素玄米がダメになってしまうので、ジャーを使って保管しておく必要があります。
なので、酵素玄米専用のジャーを買うか、保温ジャーを別に買っておく必要がある為、少し手間がかかるとも言えます。
次に、酵素玄米には美容や健康に対してどのような効果があるかを、具体的に紹介します。
【酵素玄米の美容と健康への効果】
生活習慣病の予防につながる
酵素玄米は、豊富な栄養価に合わせてGABAが大量に取れる為、生活習慣病に効果的とされています。
GABAには、血圧を下げる効果があると言われています。
血圧が高いと将来的に動脈硬化や脳卒中、心臓病などの死につながる怖い病を招く可能性がありますが、GABAを取ることで高血圧を改善させ、将来大きな病気に罹るリスクを減らすことができると言われています。
また、GABAには中性脂肪を分解してくれる働きや、代謝を上げる働きもあると言われています。
リラックス効果がある
GABAには、ストレスを緩和する働きがあるともされています。
ストレスが溜まると、徐々に身体の中の自律神経がダメージを受けます。
自律神経は、内臓の働きを自動的に調整してくれるものですが、この働きが低下すると食欲不振や冷え症、体のだるさなど様々な症状を招きます。
ストレスを解消させ、身体の不調を招かないためにも、GABAを積極的に取ることが好ましいと言われています。
また、GABAには睡眠の質を高める効果もあると言われています。
夜グッスリ眠れないという方は、酵素玄米以外にも是非GABAを含む食品を生活に取り入れてみましょう。
デトックス効果が高い
酵素玄米がデトックスに効果的な理由は、豊富な食物繊維が含まれている為です。
食物繊維には、整腸作用があり便秘を解消してくれる効果もあります。
宿便を排泄することで、デトックスやダイエット効果が期待できるだけでなく、日々の便秘を解消する効果もあると言われています。
便秘の原因として多いのは、やはり食物繊維の不足です。
ただし、ただ食物繊維を取るだけでは、効果が得られないときもあります。
便秘の解消には、水溶性と不溶性の2種類の食物繊維を、バランス良く摂る必要があります。
理想的なバランスは、「不溶性:水溶性=2:1」とされているのですが、酵素玄米にはまさにこの理想的なバランスで食物繊維が含まれています。
むくみの改善
むくみの改善も、デトックス効果の一つです。
酵素玄米には、デトックス効果が高いですが、身体の中にある余分な水分を出してくれる効果もあると言われています。
身体のむくみに悩んでいる方にも、酵素玄米はオススメです。
腸内環境が整う
健康には、腸の中の善玉菌と悪玉菌のバランスが大切と言われていますが、現代人は悪玉菌が多くなりすぎ、善玉菌が少なくなっている人が多いと言われています。
酵素玄米は、豊富な食物繊維で腸を綺麗にしてくれ、整腸作用があると言われています。
腸の中に溜まった便や悪玉菌を排泄する役割を助けてくれ、お腹の中を綺麗にしてくれるのです。
酵素玄米を食べて便通が改善したら、次は善玉菌が増えるような食事を心掛けて、腸内細菌を増やすようにしましょう。
腸内環境が整うと、美肌やダイエットにも効果的とも言われています。
ダイエットの効果がある
酵素玄米には、ダイエットの効果があるとも言われています。
デトックス効果で身体の余分な水分や宿便を出すので、その分体重が減り、酵素の力で腸内環境を整えることがダイエット効果を加速させます。
酵素が増え、腸内環境が整い腸が活発に動くと、身体の基礎代謝が上がりエネルギーを消費しやすくなります。
エネルギーを消費しやすい身体になると、これまでと同じ食事、生活をしていても痩せやすい体質になっていきます。
アンチエイジング効果がある
酵素玄米には、豊富なミネラルやビタミンが含まれており、アンチエイジングの効果が高いと言われています。
酵素玄米に含まれているビタミンEは、肌の新陳代謝を良くして血行を改善してくれる他に、活性酸素と呼ばれるシミの原因になる物質を除去してくれる効果があります。
また、ビタミンB群も酵素玄米には豊富に含まれていますが、ビタミンB群には疲労の改善や若々しい肌や髪の維持、ホルモンの分泌を調整するなど様々な効果があると言われています。
白米に比べるとビタミンEは約1.5倍、ビタミンBは2~5倍程度含まれています。
アンチエイジングに取り組まれている方に、とっても酵素玄米は強い味方になりそうですね。
消化や吸収がスムーズになる
酵素玄米には、多くの酵素が含まれていますが、酵素は食べ物を消化したり吸収するためには欠かせないものです。
酵素玄米を食べることで体の中の消化酵素が増えるため、消化や吸収がスムーズになると言われています。
最近、食べると胃もたれがしやすいという方は、消化力が低下している可能性があります。
酵素玄米を取り入れると本来の消化力を取り戻す力があると言われています。
【酵素玄米の作り方】
それでは、具体的に酵素玄米の作り方を紹介していきます。
酵素玄米には、大きく分けて圧力鍋で作る方法と炊飯器で作る方法があります。
まずは圧力鍋で作る方法からです。
圧力鍋で酵素玄米を作る方法
材料
- 玄米:2カップと2/3カップ
- 小豆:1/3カップ
- 塩:ティースプーン軽く1杯
- 水:4カップと1/2カップ
作り方と注意点
①ボウルに玄米、小豆を入れて洗い玄米や小豆の汚れを流す
玄米には汚れている玄米も含まれていることが多いため、洗うとゴミや籾殻が出る時もあります。
ゴミや籾殻が含まれないように何度か洗うようにしましょう。
洗い終わった後はザルに移しよく水を切ります。
②水を切った玄米と小豆をボウルに戻し、分量の塩と水を加えます
使う塩は、ミネラルが豊富で身体に良いとされている天然の物を使いましょう。
③泡だて器で右回りに8分間混ぜる
手ではなく泡だて器で混ぜることで良い具合に玄米の表面が傷つき、水を吸収しやすくなるそうです。
このおかげで、発酵が進み美味しくなると言われています。
ちなみに右回りに回すことは、特に医学的に意味は無いようです。
ただ、東洋の思想では、右回りは地球が回るのと同じ向きで食物のエネルギーを高めると言われているそうです。
不思議と右回りで回したほうが美味しいと言われる方も多いようです。
④水が白濁してくるので、そのまま5~6時間浸け置きにしておきます。
夏場は冷蔵庫で保管することがお勧めです。
⑤圧力鍋に移し中火にかけます。
蓋の重りから蒸気が出た後も中火で6分間加熱します。
中火で6分加熱後、弱火に変えさらに9分加熱します。
弱火での加熱後、火から下し30分蒸らします。
⑥圧力鍋の圧力が下がったら蓋をあけ底からよくかき混ぜます。
⑦炊きあがった酵素玄米を圧力鍋から炊飯器に移します。
炊飯器は、必ず保温の状態にしましょう。
これで3日おけば酵素玄米の完成です。
炊飯器で酵素玄米を作る方法
圧力鍋は、浸け置きをするなど下準備の工程が少し面倒でしたが、炊飯器なら手軽に作ることができます。
ここでも3合で作る手順を紹介していきます。
材料
- 玄米:3合
- 小豆:30g
- 塩:小さじ1
- 水:650cc
手順
①ボウルに玄米、小豆を入れて洗い玄米や小豆の汚れを流す
②水を切った玄米と小豆をボウルに戻し、分量の塩と水を加えます
③泡だて器で右回りに8分間混ぜる
④かき混ぜた玄米、小豆、塩を炊飯器に入れて玄米コースで炊く
⑤炊き上がったら炊飯器は必ず保温の状態にしましょう。
これで3日おけば酵素玄米の完成です。
※炊飯器は、毎日1回よくかき混ぜて下さい。
かき混ぜないと腐敗菌が鍋の底で繁殖して、カビや腐る原因となる事があります。
さて、ここまで酵素玄米についての炊き方を紹介しましたが、3合炊いても食べ切れないわ!!と言う方、安心して下さい!
酵素玄米は、冷凍保存が可能なんです。
完成した酵素玄米をラップでくるんで、冷凍庫に入れてしまいましょう。
約1か月、冷凍保存が可能です。
ただし、解凍するときに注意があります。
解凍時に電子レンジで温めるのはNGです。
電子レンジで温めると、酵素玄米の酵素が破壊されてしまうと言われているからです。
オススメの解凍方法は、湯煎や炊飯器での解凍です。
炊飯器で解凍させるには食べる2~3時間前に、保温モードにした炊飯器に入れるとちょうど良い具合に解凍できます。
また、凍ったままの酵素玄米を蒸し器に入れても美味しく解凍して食べることができます。
最後に酵素玄米の食べ合わせについて、ご紹介させていただきます。
【酵素玄米の効果的な食べ合わせとは】
食べ合わせがいいとされている物は、麹漬です。
逆に、肉や魚と酵素玄米はなるべく一緒には食べない方が良いと言われています。
その理由は、肉や魚などのたんぱく質や玄米などの炭水化物は消化の方法が異り、便秘などの症状が出やすくなったり、代謝が低下して太りやすくなると言われているからです。
また、身体の中の毒素を十分に分解できず肌荒れなどにもつながりやすいのです。
しかし、せっかくのおかずとご飯は一緒に食べたいですよね。
そんな時は、食べる順番を意識するようにして下さい。
果物、野菜、味噌汁、肉や魚、お米の順番に食べると消化が行いやすいそうです。
一品ずつ食べていく方法なので、さすがに毎食続けるのは難しいかもしれませんが、美容や健康を意識して食事をしたいという方は、是非一度試してみてはどうでしょうか?
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