菊芋は天然のインスリン!効能と食べ方は? | 女優・モデルのメイク方法と美容の秘訣
出典:http://www.umai-aomori.jp/know/sanchi-report/168.phtml
菊芋という野菜をご存知ですか?
菊芋は、アメリカやヨーロッパではその効能と栄養素の高さが注目され、積極的に食事に取り入れられてきました。
日本では馴染みの薄い菊芋ですがその昔、戦争による食糧難から菊芋を食べていた歴史があるのです。
なかでも、菊芋に含まれるイヌリンという物質による健康効果が凄いと注目を浴びているようです。
そこで今回は、菊芋の効能と食べ方や保存方法などを紹介します。
目次(クリックできます)
【菊芋の効能】
菊芋は、キク科ヒマワリ属の多年草で、食用になるのは塊茎の部分です。
花や塊茎の切り口が菊に似て、地下に多くの芋が出来ることなどから日本では菊芋(キクイモ)と呼ばれています。
菊芋は年間を通して育てられており、その塊茎は瘤状で大きいものでは7.5~10cm、小さいものでも3~5cmに成長します。
食用となるのはこの部分です。
菊芋(キクイモ)の塊茎は見た目じゃがいもに似ています。
じゃがいもと違う点は、70-80%を占める水分と炭水化物を除いた成分が、でんぷんではなくイヌリンが多く含まれているという点です。
菊芋(キクイモ)は、糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出し、疲労回復に役立つビタミンB1も含むので、細胞の新陳代謝を促進します。
また、皮膚や粘膜の機能維持や成長に役立つビタミンB2、脳神経を正常に働かせるのに役立つナイアシンも多く含みます。
動脈硬化を予防し、ストレスをやわらげる働きのあるパントテン酸、貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせない葉酸を含みます。
さらに、抗酸化ビタミンであるビタミンCを含みますので、活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。
また、骨や歯を構成するのに必要なミネラルであるカルシウムやリン、マグネシウムなどを含みます。
カリウムも多く含まれますので、疲労回復や利尿作用、高血圧の予防に役立ちます。
次に、菊芋が注目されるきっかけとなったイヌリンについて詳しく紹介させて頂きます。
イヌリンとは?
イヌリンは、魚や肉には含まれず、植物のみが含有している食物繊維です。
現在、イヌリンを含む植物は3万種類以上あると発表されていますが、菊芋はイヌリン含有量植物として世界一を誇ります。
生の状態で約20%ものイヌリンが含まれ、そのほか豊富なビタミンやミネラルが含まれているのです。
更にイヌリンは、体内でマグネシウムやカルシウムの吸収を促進してくれる働きも持っていますので、骨粗しょう症の症状にも効能があると言われています。
中には放射線の被害を防ぐ効果もあるという声もあり、それを裏付るために日々研究が重ねられているのです。
米や白パンに多く含まれるデンプンを摂取すると血糖値が上がります。
これを正常値に戻すために、すい臓からインシュリンという分泌液が出ますが、頻繁にインシュリンを分泌していると体内で不足してしまうのです。
これが俗に言う糖尿病であり、肥満や中性脂肪に大きく関わっています。
イヌリンはデンプンをほとんど含みませんので、摂取しても血糖値は上がりません。
血糖値が急激に上がらず正常な数値を保てば、すい臓が過剰にインシュリンを分泌することもなくなります。
このすい臓への負担を軽減させる働きから、イヌリンを豊富に含む菊芋は天然のインスリンと呼ばれるようになったのです。
イヌリンによる効能
- 血糖値を下げる、糖尿病や高血糖に
- 血中脂肪の低下に期待されている
- 難消化性なので悪玉菌を抑制する
- 食物繊維の塊なので便通改善
- その他、血圧に関しても良い影響がある
菊芋の効能については上記の通りですが、実際に菊芋を食べる上での選び方や食べ方を紹介します。
【菊芋の選び方・保存方法】
菊芋の選び方
菊芋は、外見が生姜に似ています。
しっかりと栄養を蓄えて、丸く太ったものを選びましょう。
また、菊芋は鮮度が落ち、乾燥してくるとしなびたように柔らかくなってきます。
実が硬く締まったものを選びましょう。
菊芋の保存方法
次に菊芋の保存方法についてです。
菊芋はなるべく土を付けたまま、冷蔵庫で保存してください。
表面を水洗いしてしまうと日持ちが悪くなる上、イヌリンも減っていくようです。
また、長期保存するには土に埋めるのがおすすめです。
菊芋は生命力が非常に強い植物で、土に埋めておくと翌春芽を出すまで自然な状態で活き続けます。
地面が凍ってしまうような地域では、土を入れたプランターなどに埋め、屋内の凍らない場所に置いておきましょう。
更に、夏を越すような保存の場合は、土に埋めると芽が出てしまうので、菊芋の皮を剥いてから冷凍します。
食べる時は、サラダなど生食には向きませんが、煮物等には十分使えます。
その他にも、乾燥させて保存する事で、煮出してお茶にしたり水で戻して漬物にする方法もあります。
乾燥させる場合は、丸のままではなく、皮を剥いてからスライサーなどを使ってスライスしたものをさっと水ですすぎ、それをザルなどに広げて天日干しします。
完全に乾いたら保存袋に入れて冷暗所に保存しましょう。
【菊芋をおいしく食べるには?】
出典:http://cookpad.com/recipe/2934659
菊芋を調理する場合のポイントを紹介します。
菊芋は生のままでもクセがなくシャキシャキとした食感が楽しめる他、加熱する料理でも美味しく食べられます。
下処理
皮はとても薄いので、気になるコブの部分や土が残っている部分だけ取り除くだけでも食べられますが、綺麗に仕上げたい時や気になる方は綺麗に剥いてから使ってください。
水ですすぎながら金たわしでこすると綺麗に剥けますが、表面をつるっと仕上げたい場合は、ナイフを使ってください。
菊芋の主な料理
サラダや和え物
生のまま皮を剥き、スライスや細切りにしたものをサラダや色々な和え物にして食べます。
シャキシャキとした食感が楽しめますよ。
炒め物や焼きもの
スライスして炒め物に使ったり、丸ごとオーブンで焼きバターなどを付けて食べても美味しいです。
煮物や汁もの
ジャガイモのように煮物にすることも出来ます。
また味噌汁やスープの実にもなるほか、ポタージュにも出来ます。
煮物料理等では、じゃがいもの代用として使用する事でカロリーを抑えられます。
肉じゃがやカレーライスの具にしてもおいしいですよ。
揚げ物
丸ごとフライにしたり、スライスしたものを天ぷらにして食べるのもおすすめです。
【菊芋の効能と食べ方まとめ】
菊芋は、糖尿病やダイエット、便秘解消にいいと言われていますが、それだけではなく、家族みんなにうれしい「健康野菜」なのです。
菊芋の効能を理解した上で、毎日の献立のレパートリーに加えてみてはいかがですか?
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